なぜ緊張した日々を生きていると、目合ひ(まぐわい)は深まらないのか

日々忙しく生きていて、常に疲れていたら目合ひは深まりにくい

目合ひ(まぐわい)を深めたい方へ、この記事を書いています。

「目合ひ」という言葉を知ったり、実際に何が起きるのか、誰かの体験談を読んだりすると、

「自分も経験してみたい」

という自然な気持ちが湧いてくることがあります。

私はこれまで、目合ひを何度も経験してきました。

そして、目合ひがとても深いところまで入っていく体験もさせていただきました。

だからこそ、感じていることがあります。

それは、

ということです。

一度、考えてみていただきたいのですが、私たちが現代社会で送っている日常は、100年前、200年前、さらにそのずっと前まで遡れば、決して当たり前のものではありませんでした。

もちろん昔の暮らしにも、飢えや病気、争い、医療など、現代とは違う大きなストレスがありました。

ただ、現代特有の、

  • 将来の不安を抱える
  • 借金や支払いに追われる
  • お金のために働き続ける
  • 一日8時間以上働く
  • 残業する
  • スマートフォンを常に確認する
  • 何時から何時までと予定を詰め込む
  • 常に「次にやること」を考える

そのような、時間に追われ続ける生活のあり方は、人間の長い歴史から見れば比較的新しいものです。

太陽が昇り、太陽が沈む。
季節が巡る。
お腹が空いたら食べる。
眠くなったら眠る。
人と触れ合う。
自然の中で生きる。

しかし今、私たちの生活は自然のリズムからどんどん離れています。

そしてその影響は、「性」にも現れているのではないかと私は感じています。

本来、とても繊細で、時間をかけて感じていくものだった性まで、効率や時間の中に押し込められてしまう。

だから、私が目合ひを経験する中で感じてきたことがあります。

現代社会のリズムに自分の生活を完全に合わせていると、目合ひは深まりにくい。

なぜそう感じるのか。

ここから詳しくお話ししていきます。

目次

目合ひの時間が確保できない

そもそも私は、「目合ひの時間を確保する」という言葉を使っている時点で、どこか自然から離れてしまっているように感じます。

なぜなら、自然には人間が決めたような正確な時間や、細かく区切られたスケジュールがないからです。

そこにあるのは、感覚とリズムです。

四季。

天気。

動物や植物の交配。

日の出と日没。

干潮と満潮。

新月と満月。

自然は、

「あと1時間で終わらせよう」

「今日はここまで」

と予定を詰め込んで動いているわけではありません。

目合ひも同じだと私は感じています。

「1時間以内に目合ひを終わらせようね」

「○時から○時までを目合ひの時間にしようね」

本来は、そのようなところから始まるものではありません。

目が合う。

お互いが何かを感じる。

キスをする。

ハグをする。

肌に触れる。

呼吸を感じる。

その触れ合いの中から、もっと深くつながりたいという気持ちが自然に生まれてくることがあります。

どのように始まるかは分かりません。

そして、どれくらい続くのかも分かりません。

だからこそ、事前に時間を細かく決めてしまうと、

「あと30分しかない」

「そろそろ終わらないと」

「明日の朝が早い」

という意識が入ってきます。

身体はここにいるのに、意識はすでに未来へ向かってしまう。

そこに焦りや心配が生まれます。

そして焦りは、身体の緊張につながります。

緊張していると、目の前の相手の体温、呼吸、匂い、肌の感触、自分の身体の微細な変化などを感じ取る余裕が少なくなっていきます。

目合ひが深まっていくためには、私はお互いがとてもゆるんでいることが大切だと感じています。

だからこそ、

そう思えるくらいの余白があること。

その余白そのものが、目合ひを深めてくれるのだと思います。

安心できない

現代社会に生きていると、さまざまなところからストレスを受けます。

仕事。
人間関係。
お金。
家事。
育児。
将来への不安。

さらに、騒音、振動、強い照明、情報の多さなど、自分では気づいていない環境からの刺激もあります。

そうしたストレスが積み重なると、身体は無意識に緊張していきます。

  • 肩が上がる
  • 呼吸が浅くなる
  • お腹が硬くなる・冷える
  • 顎を噛み締める
  • 女性器や男性器にも悪影響がある可能性も

本人は普通に生活しているつもりでも、身体に触れてみると、ずっと何かに備えているような状態になっていることがあります。

そして、身体の緊張は心にも影響します。

心と身体は切り離されたものではないからです。

すると、安心することが難しくなります。

私は目合ひにおいて、この「安心」がとても大切だと感じています。

本当はもっと楽しみたい。
もっと感じたい。
もっと相手に身体を預けたい。
もっと深くつながりたい。
そう思っていても、身体のどこかが警戒している。

すると、頭では「感じたい」と思っているのに、身体は開いていかないということが起こります。

だから、目合ひを深めるために必要なのは、特別な性の技術だけではないと私は思っています。

この人といると安心する。
ここにいて大丈夫。
何もしなくても大丈夫。

身体がそう感じられること。

その安心の先に、目合ひの深さがあるのだと思います。

電気回路がつながりにくい

以前、

「目合ひでは何が起きるのか」

について別の記事にまとめました。

その中で私は、

二人の間に新しい「電気回路」が生まれるように感じる

ということについて触れました。

これは科学的な電気回路という意味ではなく、私自身が目合ひを経験する中で感じてきた感覚を表現した言葉です。

簡単に説明すると、女性と男性、それぞれが持っている「快感を感じる回路」が、深くつながることで一つの大きな回路になるような感覚です。

自分が感じているのか。

相手が感じているのか。

その境界が曖昧になっていく。

相手の身体に起きた変化が、自分の身体にも伝わってくるように感じる。

私はそれを、

「快感の共有」

と表現しています。

とても不思議で、神秘的な体験です。

ただ、私の経験では、この状態は二人の日常に大きく左右されます。

仕事や家事、育児で忙しい。
残業が続いている。
睡眠が足りていない。
常にスマートフォンを見ている。
お金のことを考えている。
次の予定を考えている。

そのような日常の中で、気づかないうちにストレスや緊張を溜め続けていたら、身体はどんどん硬くなっていきます。

その身体のまま二人がつながっても、私は一つの大きな回路になるような感覚が生まれにくいと感じています。

逆に、お互いの身体がゆるみ、安心していて、時間を忘れ、相手を感じることだけに意識が向いていく。

すると少しずつ、

「私」と「あなた」

という境界が薄くなっていく。

二人で一つの回路になっていくような感覚が現れることがあります。

だから目合ひを深めたいのであれば、目合ひをしている時間だけを見るのではなく、

そこを見る必要があるのだと思います。

目合ひを深めるために、日常からゆるんでいく

では、目合ひを深めるために何をすればいいのでしょうか。

私は、

目合ひの情報を増やす前に、日常からゆるんでいくこと

が大切だと思っています。

  • 予定を一つ減らしてみたり、何もしない時間をつくる
  • スマートフォンから離れる
  • 自然の中を歩く
  • ゆっくり食事をする
  • 眠いときは早く眠る
  • 相手と目的のない時間を過ごす
  • ただ抱き合う・目を合わせる・一緒に呼吸する

こうした一見何でもない時間が、実は目合ひの土台をつくっているのではないでしょうか。

目合ひのときだけ急にゆるもうとしても、身体はすぐには変わりません。

毎日急いでいる身体。
毎日緊張している身体。
毎日時間に追われている身体。

その身体に突然、

「今から全部忘れて感じよう」

と言っても難しいのです。

だから私は、目合ひというものを寝室の中だけで考えていません。

日常そのものが目合ひにつながっている。

どう働いているのか。

どう食べているのか。

どう眠っているのか。

どれくらい自然に触れているのか。

どれくらい何もしない時間があるのか。

そして、大切な人とどんな時間を過ごしているのか。

触れられたときの温かさ。
相手の呼吸。
目の奥にあるもの。
肌と肌が触れたときに起きる小さな変化。

今まで気づかなかったものを感じられるようになる。

私はその先に、深い目合ひがあると思っています。

だから、

目合ひを深めたいのであれば、まず生活を見つめてみる。

あなたの日常には、余白がありますか。
何もしなくてもいい時間がありますか。
身体は安心していますか。
いつも何かに追われていませんか。

目合ひを深めることは、

もしかすると性だけを深めることではなく、

自分たちの生き方そのものを、もう一度自然なリズムへ戻していくことなのかもしれません。


目合ひを、もっと深く知りたい方へ

目合ひとは何なのか。
性、身体、女性性・男性性、人と人とのつながり、自分との向き合い、
私が探究していることをメールでお届けします。

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この記事を書いた人

目合ひに出会ってから、セックスに戻れなくなりました。

セラピスト・カウンセラー・目合ひの人

性欲も、睡眠欲も、食欲も。
人間に自然に備わっているものを否定せず、
自然の流れに沿って生きることを探究しています。

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