どういう意識で結婚するの? スキンシップとまぐわいという「土」

現代の日本の結婚事情を見たり、聞いたりしていると、私は正直、あまり良い印象を持てないことがあります。

レス、DV、浮気、不倫、離婚。

そして、関係が壊れたあとに一人で子どもを育てることになる人もいます。

本来は、愛し合う男性と女性が結ばれ、そこから家庭を築き、日々を一緒に豊かにしていく。

そんな未来を思い描いて結婚したはずなのに、気づけば「どうしてこうなってしまったんだろう」と、取り返しのつかないほど距離が離れてしまうことがあります。

もちろん、夫婦関係がうまくいかなくなる理由は一つではありません。

経済的な問題、価値観の違い、仕事、子育て、家族関係、コミュニケーションなど、さまざまなものが複雑に絡み合っています。

そのうえで、これはあくまで私自身がこれまで人間関係や身体、スキンシップについて考えてきた中で感じていることですが、

今の日本では、

「触れ合うこと」「異性として愛し合うこと」

の優先順位が、あまりにも低くなっているのではないかと思っています。

ここで私が言うのは、ただ回数をこなすようなセックスではありません。

私は、スキンシップとまぐわいは、夫婦関係における「土」のようなものだと考えています。

どれだけ立派な家を建てようとしても、土が弱ければ、少し大きな揺れが起きたときに崩れやすくなります。

この記事では、私がなぜスキンシップとまぐわいを結婚生活の「土」だと考えているのかを、少し深く書いてみたいと思います。


目次

スキンシップ文化が薄い日本

異性を好きになる理由は、人それぞれです。

  • ルックスが好き。
  • 話が合う。
  • 趣味が似ている。
  • 収入が安定している。
  • 背が高い。
  • セックスの相性がいい。
  • 性格が優しい。
  • 価値観が近い。

もちろん、どれも大切なことだと思います。

ただ私は、それらだけを結婚生活の土台にすると、いつか物足りなくなる可能性があると思っています。

なぜなら、その多くは変化するものだからです。

見た目は歳とともに変わります。

収入も変化します。

趣味も変わります。

考え方も変わります。

仕事も変わります。

性格だって、一緒に暮らして初めて見えてくる面があります。

結婚したときに魅力だと感じていたものが、10年後も同じ形で残っているとは限りません。

では、変化の中でも二人をつなぎ続けてくれるものは何なのか。

私は、その一つが安心感だと思っています。

スキンシップとセックスは安心を生む

そして、その安心感を育てるためにスキンシップとまぐわいは、とても大きな役割を持っていると感じています。


スキンシップとまぐわいが生む「安心」

  • 手をつなぐ。
  • 抱きしめる。
  • 肩に触れる。
  • 隣で寄り添う。
  • キスをする。
  • 裸で抱き合う。
  • まぐわう。

こうした時間には、会話とは違う種類のコミュニケーションがあります。

私は、異性同士が本当の意味で深くつながる瞬間の一つは、こうして身体を通して触れ合っているときだと感じています。

言葉で、

  • 「大丈夫だよ」
  • 「好きだよ」
  • 「愛しているよ」

と伝えることも大切です。

でも、言葉ではどうしても伝えきれないものがあります。

ただ黙って抱きしめられることで安心することがあります。

手を握ってもらうだけで、「ここにいていい」と感じることがあります。

二人でゆっくり触れ合うことで、頭の中にあった余計な考えがほどけていくこともあります。

私は、スキンシップとは単なる愛情表現ではなく、

二人の身体が「ここは安心できる場所だ」と確認し合う時間

なのではないかと感じています。

そして、お互いがゆるんでいくほど、言葉だけでは伝わらなかったものまで感じ取りやすくなっていく。


夫婦関係の「土」とは何か

ここで、私が考えている「土」についてもう少し説明します。

植物を育てるとき、私たちは花ばかりを見がちです。

きれいな花が咲いた。

実がなった。

大きく育った。

でも、その植物を支えているのは、目には見えにくい土です。

土が硬く、乾き、栄養がなくなれば、どれだけ表面だけを整えても植物は少しずつ弱っていきます。

夫婦関係も似ているのではないでしょうか。

家を買う。

子どもを育てる。

旅行へ行く。

記念日を祝う。

共働きをする。

老後の資金を貯める。

こうしたものは、夫婦生活に咲く「花」や「実」のようなものだと思います。

もちろん、どれも素敵なことです。

でも私は、それらを支えるもっと根本的なところに、

「この人のそばにいると安心する」
「この人に触れたい」
「この人に触れられると嬉しい」
「異性として、この人を大切にしたい」

という感覚が必要なのではないかと思っています。


これが、私の言う「土」です。

スキンシップやまぐわいは、その土を柔らかく保つための営みです。

忙しいときもあります。

喧嘩することもあります。

仕事がうまくいかないときもあります。

お金がない時期もあるかもしれません。

子育てに追われる日々もあります。

人生には、いろいろな季節があります。

でも、土が残っていれば、また二人で育て直すことができます。

反対に、どれだけ外側が整っていても、触れ合うことがなくなり、異性として関心を向けることもなくなり、安心して身体を預けられなくなっていけば、

二人の根は少しずつ離れていくのではないか。

私はそう感じています。


子作りが夫婦関係より先になっていないか

「子どもがいたらいいな」

という気持ちを持つこと自体は、とても自然なことだと思います。

ただ、私は子作りそのものが結婚の目的になりすぎてしまうことには、少し違和感があります。

「何歳までに結婚したい」

「何歳までに子どもを産みたい」

「条件のいい人を探したい」

そうした考えが強くなればなるほど、

私は本当にこの人が好きなのか。

この人に触れたいと思うのか。

この人と何十年も、男女として関係を育てていきたいと思えるのか。

という、とても大切な問いが後回しになってしまうことがあります。

そして子どもが生まれると、夫婦の中心が一気に「父親と母親」に変わります。

もちろん親になることは大きな役割です。

ただ、その瞬間に男性と女性であることまで終わらせてしまう必要はないと私は思っています。

父親である前に一人の男性であり、

母親である前に一人の女性でもあります。

夫婦が男女として触れ合うことを完全に手放してしまえば、

一緒に子育てをする「チーム」にはなれても、

「愛し合う二人」である感覚が少しずつ薄れていくことがあります。

だからこそ私は、子どもを持つことよりも前に、

この人と二人で生きていきたい

という土台があることが大切なのではないかと感じています。


「条件」で選んだ関係は、条件が変わると揺れやすい

最近、

「男性は女性を引き寄せるためにお金持ちになる」

「女性はお金を持ち始めると男性から離れる」

といった言葉を見かけることがあります。

これがすべての男女に当てはまるとは思いません。

ただ私は、人が相手を「自分の欲を満たしてくれる存在」として選んでいた場合、条件が変化すると関係も揺れやすいのではないかと感じています。

  • お金があるから好き。
  • 若いから好き。
  • 美しいから好き。
  • 肩書きがあるから好き。
  • 自分を満たしてくれるから好き。
  • 子供を一緒に育ててくれそうだから好き。

もちろん、こうしたことも結婚を考えるうえでは大切です。
ただ、それだけで結びついていると、その条件や役割が変わったときに、関係そのものまで揺らいでしまうことがあります。

それだけで結びついていれば、その条件がなくなったときに、

「一緒にいる理由がない」

となってしまうかもしれません。

でも、本当にその人自身を愛しているなら、

状況が変わったときにも、

「じゃあ、ここからどうしようか」

と二人で考える余白が生まれるのではないでしょうか。

  • 仕事を失うこともあります。
  • 病気になることもあります。
  • 収入が減ることもあります。
  • 見た目も変わります。
  • うまくいかない時期もあります。

人生は、自分の予定通りには進みません。

だから私は結婚を、

条件がそろっている二人が一緒になること

ではなく、

だと思っています。

「まあ、いっか」

と言いながら、一緒に転び、一緒に立ち上がる。

そんな関係は、とても豊かなものだと私は感じます。


ただ触れ合えばいいわけではない

ここまでスキンシップやまぐわいの大切さを書いてきましたが、一つ大前提があります。

それは、

スキンシップさえあれば夫婦関係がうまくいくわけではない

ということです。

私は、まず一人ひとりが自分自身と向き合うことが大切だと思っています。

  • 自分は何を感じているのか。
  • 何が嫌なのか。
  • 何を求めているのか。
  • 相手に依存していないか。
  • 自分の不安を相手に埋めてもらおうとしていないか。
  • 我慢ばかりしていないか。
  • 相手をコントロールしようとしていないか。

自分自身が整っていない状態でスキンシップを求めれば、

「愛しているなら触ってくれるはず」

「夫婦ならセックスするべき」

「拒否するなんておかしい」

という別の苦しさを生むこともあります。

触れ合いは義務ではありません。

まぐわいも義務ではありません。

二人が安心して、自分の意思で近づいていけること。

そこが何より大切です。

そのためにも、それぞれが自分の足で立ち、自分の感情と向き合いながら生きていることが土台になります。

私は、

自分軸を持った二人が、お互いを必要以上に縛らず、それでも自然に触れ合いたくなる。

そんな関係が、とても美しいと思っています。


結婚する前に考えてみてほしいこと

結婚を考えるとき、

年収や職業、年齢、家族構成、住む場所、子どもの希望。

もちろん、そうした現実的な話も必要です。

でも私は、それだけではなく、

  • 「この人に触れたいと思うか」
  • 「この人に触れられると安心するか」
  • 「何も話さなくても一緒にいられるか」
  • 「お互いが歳を重ねても、異性として大切にしたいと思えるか」
  • 「何かを得るためではなく、この人と人生そのものを一緒に歩みたいと思えるか」

ということも、同じくらい大切にしてほしいと思っています。

結婚はゴールではありません。

むしろ、そこから長い時間をかけて関係を育てていく始まりです。

花を咲かせることばかり考えるのではなく、

まずは土を育てる。

  • 触れる。
  • 抱きしめる。
  • 話を聞く。
  • 一緒にゆるむ。
  • 愛情を言葉にする。
  • まぐわう。

そして、日々の小さな触れ合いを当たり前にしていく。

私は、そんな毎日の積み重ねが、何十年と続く夫婦関係を支えてくれるのではないかと思っています。


夫婦という木を育てるために

結婚すると、さまざまな出来事が起こります。

晴れる日もあれば、

雨の日もあります。

嵐が来ることもあります。

葉が落ちる季節もあります。

それでも、土の中で根がつながっていれば、また新しい芽が出るかもしれません。

私はスキンシップとまぐわいを、その「土」だと考えています。

セックスを何回すればいいという話ではありません。

触れ合いをノルマにする話でもありません。

大切なのは、

二人の間に安心して触れ合える場所が残っていること。

そして、

夫婦になっても、父親・母親になっても、男性と女性であることを忘れないこと。

これはあくまで、私自身がこれまで身体やスキンシップ、人と人とのつながりについて考えてきた中で感じていることです。

結婚の形も、夫婦の形も、人それぞれ違います。

だから、一つの正解があるとは思っていません。

ただ、

「どういう人と結婚するか」

だけではなく、

「どういう意識で、その人と人生を歩いていくのか」

そこを一度考えてみてもいいのではないでしょうか。

花を咲かせる前に、土を育てる。

私は、その土の中に、

スキンシップとまぐわいがあると思っています。

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この記事を書いた人

セラピスト歴約3年。施術・カウンセリングを通して、スキンシップが心身や夫婦・カップルの関係に与える影響を研究しています。

現場での経験と科学的な知見をもとに、触れ合いの大切さを発信しています。

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