なぜ「結婚相手を間違えた」と感じるのか?|結婚前に本当に見るべきこと

結婚するとき、

本当に相手を見て結婚しているのでしょうか。

もちろんそういう人もいます。

でも現実には、

・年齢への焦り
・親からのプレッシャー
・周囲が結婚していく焦り
・「子どもが欲しい」という願い

さまざまな要因が重なって結婚を決断することがあります。

そして、

妊娠、出産、子育てという人生最大級のライフイベントを迎えたとき、

それまで見えなかった問題が一気に表面化する夫婦は少なくありません。

今回は、その理由について考えていきます。

目次

人は「その時一番強い欲求」を満たす相手を選びやすい

「そんなことはない。」

そう思われる方もいるかもしれません。

もちろん、人は一つの理由だけで結婚を決めるわけではありません。
ただ、私たちは誰でも、その時々で優先順位の高い欲求に影響を受けながら生きています。

欲があることは悪いことではありません。

むしろ、生きるためには欠かせないものです。

赤ちゃんは、お腹が空けば泣きます。

眠ければ泣きます。

抱っこしてほしければ泣きます。

それは、自分の欲求を満たすために備わった、とても自然な本能です。

大人になっても、それは変わりません。

安心できる家庭を築きたい。

子どもを授かりたい。

経済的に安定した生活を送りたい。

家事や育児を協力し合える関係でいたい。

一緒にいて心が安らぐ人と暮らしたい。

人によって内容は違いますが、それぞれが大切にしている欲求があります。

そして、その欲求には優先順位があります。

特に女性には妊娠・出産に年齢的な制約があるため、「子どもを授かりたい」という思いが人生の大きな判断材料になることがあります。

さらに、親からの期待、友人の結婚、社会的な風潮など、周囲からの影響も加わります。

そうしたさまざまな要素が重なる中で、人は「今の自分にとって最も優先順位の高い欲求」を満たしてくれそうな相手を選ぶことがあります。

もちろん、それ自体が悪いことではありません。

しかし、結婚生活は何十年と続きます。

人生のステージが変わると、優先順位も変わります。

そのとき初めて、

「私は本当に、この人と人生を歩みたかったのだろうか。」

そんな問いが生まれることもあるのです。

妊娠・出産・子育ては夫婦の問題を作るのではなく、隠れていた問題を表面化させる

交際中は、お互いの良いところに目が向きやすくなります。

恋愛初期には、相手を理想的に見やすくなる「ハネムーン効果」と呼ばれる現象が起こることがあります。


多少気になることがあっても、

「まあ、これくらいなら大丈夫。」

「結婚したら変わってくれるかもしれない。」

「子どもができたら、きっと親として成長してくれる。」

そんなふうに、好きだからこそ相手を信じたい気持ちが働くことがあります。


もちろん、相手を信じること自体は悪いことではありません。

しかし、本来であれば結婚前に話し合っておくべきことまで、「いつか変わるだろう」と先送りにしてしまうと、その問題は解決されたわけではなく、ただ見えにくくなっているだけです。

そして結婚後、特に妊娠・出産・子育てという大きなライフイベントを迎えると、それまで隠れていた問題が一気に表面へ現れることがあります。

子育ては、夫婦の価値観が最もぶつかりやすい時期の一つです。

お金の使い方。

家事や育児の分担。

子どもの教育方針。

仕事との向き合い方。

お互いの実家との距離感。

睡眠不足や疲労によるストレス。

さらに、出産後は夫婦二人だけの生活ではなくなり、お互いの生活習慣や考え方の違いも以前より見えやすくなります。

つまり、妊娠・出産・子育てが夫婦の問題を作るのではありません。

だからこそ、結婚前に大切なのは、「価値観が合う人」を探すことだけではありません。

違いが見つかったときに、お互いが話し合い、歩み寄り、一緒に解決していける関係を築けるかどうか。

私は、それこそが長く続く夫婦に共通する大切な力だと思っています。

結婚前に見るべきだったのは「価値観」ではなく「問題への向き合い方」

恋愛が始まるきっかけは、人それぞれです。

  • 話が合う。趣味が合う。
  • 一緒にいて楽しい。
  • 見た目がタイプ。
  • 性格が優しい。

もちろん、こうしたことはとても大切です。

お互いを好きになる理由として、自然なことだと思います。

しかし、長い結婚生活を支えるものは、それだけではありません。

人生には、必ず問題が起こります。

仕事。

お金。

妊娠・出産。

子育て。

親の介護。

健康。

価値観の違い。

どんな夫婦にも、大小さまざまな問題が訪れます。

だから私は、結婚前に本当に見てほしいのは、

「価値観が合うかどうか」ではなく、

だと思っています。

価値観が100%一致する人はいません。

育った家庭も違えば、人生経験も違います。

お金の使い方。

子どもの教育方針。

家事や育児に対する考え方。

愛情表現。

休日の過ごし方。

何かしら違いがあるのは当然です。


もちろん、価値観があまりにもかけ離れている場合は、関係そのものを見直した方が良いこともあるでしょう。

しかし、多くの場合、本当に大切なのは価値観が同じであることではありません。

違いが見つかったときに、

「どうすれば二人にとって良い方法になるだろう。」

と、お互いが安心して話し合える関係であることです。

人の本当の姿は順調なときよりも、問題が起きたときに表れると思っています。

思い通りにいかなかったとき。

意見がぶつかったとき。

子育てで余裕がなくなったとき。

疲れているとき。

そんな状況でも、

「一緒に考えよう。」

「二人で乗り越えよう。」

という姿勢を持ち続けられる人なのか。

その姿勢こそが、

「この先も、この人と人生を歩んでいきたい。」

という気持ちにつながるのではないでしょうか。

恋愛は、お互いの良いところに惹かれて始まることが多いものです。

しかし、結婚は違います。

違いをなくすことではなく、

違いがあることを前提に、一緒に解決していく営みなのだと、私は思っています。

一緒にどんな未来をつくりたいのかを、何度でも話し合える関係か

結婚とは、一日だけのイベントではありません。

何十年という時間を一緒に歩む人生です。

だからこそ大切なのは、

「結婚したい」

「子どもが欲しい」

というゴールだけではなく、

例えば、

  • 子どもは何人くらい欲しいのか。
  • どんな家庭を築きたいのか。
  • 仕事と家庭のバランスをどう考えているのか。
  • 休日はどんな時間を過ごしたいのか。
  • 子供が巣立ってからどう生きたいのか。

こうした未来のイメージは、人それぞれ違います。

そして、そのイメージは人生の中で変わっていくものでもあります。

仕事が変わる。

子どもが生まれる。

親の介護が始まる。

病気や転職など、人生にはさまざまな出来事があります。

そのたびに、

「今、私たちはどんな未来を目指しているんだろう。」

と、お互いの考えを確認し合う時間が必要です。

この話し合いがなくなると、

気づかないうちに二人は別々の方向へ歩き始めます。

どちらかは仕事を優先したい。

どちらかは家族との時間を大切にしたい。

どちらかは子どもを望んでいる。

どちらかは夫婦二人の時間を大切にしたい。

どちらも間違いではありません。

英語には、

“They’re not on the same page.”

という表現があります。

直訳すると「同じページを見ていない」。

つまり、お互いの認識や方向性がずれている状態です。

私は、夫婦にも同じことが言えると思っています。

だからこそ、

未来について話し合うのは、一度きりではありません。


人生の節目ごとに、

「今の私たちは、どんな未来を一緒につくりたいと思っている?」

そう問いかけ合い、お互いの地図を更新していく。

その積み重ねが、長く続く夫婦関係を支えていくのではないでしょうか。

結婚とは、価値観が同じ人を探すことではなく、違いが生まれるたびに、安心して未来の地図を一緒に描き直せる相手を見つけることなのかもしれません。



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この記事を書いた人

セラピスト歴約3年。施術・カウンセリングを通して、スキンシップが心身や夫婦・カップルの関係に与える影響を研究しています。

現場での経験と科学的な知見をもとに、触れ合いの大切さを発信しています。

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