子どもが欲しいから結婚するのではない|愛から始まるパートナーシップ

私は、今の恋愛や結婚を見ていて、とても大きな違和感を感じることがあります。

それは、

「子どもが欲しいから結婚する」

という考え方が、あまりにも当たり前になっていることです。

もちろん、子どもが欲しいと思うこと自体を否定したいわけではありません。

子どもを持ちたい。
家庭を築きたい。
好きな人との間に新しい命を迎えたい。

そう思うことは、とても自然なことだと思います。

でも私は、

その順番がとても大切だと感じています。

本来は、

「子どもが欲しいから、この人と一緒にいたい」

ではなく、

が先にあるのではないでしょうか。

私は、ここに恋愛や結婚のとても大切な核心があると思っています。

目次

本来の恋愛は「一緒にいたい」から始まる

  • 相手のことが好き。
  • 声を聞きたい。
  • 会いたい。
  • 触れたい。
  • 一緒にご飯を食べたい。
  • 何でもない時間を一緒に過ごしたい。
  • 相手の顔を見るだけで嬉しい。
  • 抱きしめると安心する。

私は、本来の恋愛は、こういうとても純粋なところから始まるものだと思っています。

そこにはまだ、

「この人は良い父親になりそうか」

「この人は子育てを手伝ってくれるか」

「年収はいくらか」

「家を買えるか」

「何歳までに子どもを作れるか」

という条件はありません。

ただ、

それだけです。

私は、この感覚こそが、男女の関係の一番深いところにある「土」なのではないかと思っています。


相手を「人生設計のための手段」にしていないか

婚活という言葉があります。

結婚するために活動する。

子どもが欲しいから結婚相手を探す。

家庭を作りたいから条件の合う人を探す。

私は、こうした考え方そのものを否定したいわけではありません。

現実的なことを考える必要もあります。

ただ、そこに一つ、とても大きな落とし穴があると思っています。

それは、

相手そのものではなく、その人が自分に何を与えてくれるかを好きになってしまうことです。

  • 収入が安定しているから好き。
  • 見た目がいいから好き。
  • 肩書きがあるから好き。
  • 子どもを一緒に育ててくれそうだから好き。
  • 優しい父親になりそうだから好き。
  • 良い母親になりそうだから好き。
  • 自分の理想の家庭を作ってくれそうだから好き。

それらはすべて、その人の一部ではあります。

でも、

「その条件がなくなっても、その人と一緒にいたいですか?」

と聞かれたとき、どうでしょうか。

  • 仕事を失ったら。
  • 収入が減ったら。
  • 子どもができなかったら。
  • 病気になったら。
  • 外見が変わったら。

人生には、必ず変化があります。

だから私は、条件を土台にした関係は、条件が崩れたときに一緒に揺れやすいと思っています。


子どもは、二人を結びつけるための目的ではない

私は、子どもは夫婦を結びつけるために必要な存在ではないと思っています。

子どもがいなくても、

二人が愛し合っていて、

一緒にいることが幸せなら、

それだけでパートナーシップは成立します。

そして、その二人が愛し合う中で、

「この人との子どもを迎えたい」

と自然に思うこともあるでしょう。

実際に子どもが生まれることもあります。

私はそれを、

愛の延長線上に生まれるもの

として捉えています。


言い方を変えるなら、

子どもは愛の副産物であって、愛の前提条件ではない。

これが、私がとても大切にしている考え方です。

そもそも、結婚したからといって子どもを授かる確証はどこにもありません。

それなのに、「子どもを持つこと」を前提として付き合う相手を選び、結婚する相手を選ぶことには、私は少し違和感があります。

まず、「この人が好きだから一緒にいたい」という愛がある。

その先に、もし子どもを授かったなら、それは二人にとって大きな祝福になる。

私は、その順番を大切にしたいのです。

子どもが生まれた瞬間、夫婦が終わってしまうことがある

子どもが生まれると、生活は大きく変わります。

男性は父親になり、

女性は母親になります。

子ども中心の生活になります。

もちろん、それ自体は自然なことです。

でも私は、そのときに、

男性と女性であることまで終わらせてしまう必要はない

と思っています。

父親と母親になる前に、

二人は恋をした男性と女性だったはずです。

手をつないだ。

キスをした。

抱きしめた。

デートをした。

会えるだけで嬉しかった。

一緒の空間にいるだけで嬉しかった。

触れ合いたかった。

その二人の上に、親という役割が加わっただけです。

ところが現代では、子どもが生まれると、

「もう夫婦というより家族」

「セックスなんて必要ない」

「子育てのパートナーであればいい」

「異性としてみれない」

という方向に関係が変わることがあります。

私は、ここにも違和感があります。

子どもを中心としてつながっている夫婦は、子どもという目的が薄れたとき、二人の間に何が残るのでしょうか。

  • 子育てが終わったとき。
  • 子どもが家を出たとき。
  • 二人きりになったとき。

そこで初めて、

「私たちは、そもそもなぜ一緒にいるんだろう」

となってしまうこともあるのではないでしょうか。


「男性なんていらない」になる前に考えたいこと

離婚したあと、

「もう男性なんていらない」

「子どもがいればそれでいい」

という言葉を聞くことがあります。

もちろん、一人で生きることを選ぶことは自由です。

離婚にはそれぞれ事情があります。

DVや暴力、裏切り、経済問題など、離れることが必要な関係もあります。

だから私は、離婚した人やシングルマザー、シングルファーザーを否定したいわけではありません。

ただ、そのうえで私は考えます。

もし最初から、

「子どもが欲しい」

「家庭が欲しい」

「父親・母親として適した相手が欲しい」

ということが先にあり、

相手そのものを愛することが二の次になっていたとしたら、

そもそもの出発点に無理があった可能性もあるのではないか。

これは男性も同じです。

  • 「子どもが欲しいから結婚したい」
  • 「家事をしてくれる妻が欲しい」
  • 「家庭を守ってくれる女性が欲しい」

それも、相手そのものを愛することとは別の話です。

私は、こうした価値観の逆転が、現代のパートナーシップを不安定にしている一因になっているのではないかと感じています。


スキンシップとまぐわいは、二人の「土」

では、二人の関係を育てるために何が必要なのか。

私は、

スキンシップとまぐわい

がとても大切だと思っています。

ここでいうまぐわいは、

ただ挿入するだけのピストン運動のようなセックスではありません。

触れる。
抱きしめる。
見つめる。
呼吸を感じる。
キスをする。
肌に触れる。
お互いの身体がゆるんでいく。
一緒になった時、それをただ感じる。
そして安心する

そうやって、心と身体の距離を少しずつ近づけていく時間です。

私は、男女がこうした触れ合いを重ねることで、

「この人のそばは安心する」

という感覚が身体に積み重なっていくと思っています。

その安心があるからこそ、

喧嘩をしても戻ってこられる。

意見が違っても話し合える。

人生がうまくいかないときも、一緒に乗り越えようと思える。

私はこれを、夫婦関係の「土」だと考えています。


土があるから、花や実が育つ

植物は、花や実だけで育つわけではありません。

見えない土の中に根があり、そこから水や栄養を受け取って育っていきます。

夫婦関係も同じだと思っています。

結婚、家、子ども、仕事、旅行、老後。

それらは花や実のようなものです。

でも、その土台にある二人の関係が痩せていたら、外からは家族として成立していても、心の距離は少しずつ離れていくかもしれません。

手をつなぐ。

抱きしめる。

身体に触れる。

笑う。

まぐわう。

そんな何気ない営みが、二人の関係を深いところで支える土になるのだと思います。

まず二人の愛があり、その先に家族がある

私は、

「何をしてくれるから好き」ではなく、

「あなたがあなただから好き」

という愛を大切にしたいと思っています。

子どもを育ててくれるから。

お金を稼いでくれるから。

寂しさを埋めてくれるから。

そうした条件よりも先に、

「この人が好きだから、一緒にいたい」

という気持ちがある。

そして、その二人の愛の先に家族がある。

子どもより夫婦が大切という単純な話ではありません。

父と母になる前に、一人の男性と女性として愛し合っていたことを忘れない、ということです。

「好きだから一緒にいる」に戻る

二人が愛し合っているなら、子どもがいてもいなくても、その愛は成立します。

結婚するかどうかも、一緒に暮らすかどうかも、人それぞれです。

大切なのは、

なぜ、その人と一緒にいるのか。

年齢や年収、子ども、世間体、将来設計。

もちろん現実的なことを話し合う必要はあります。

でも、その前に、

「私はこの人が好きなのか」

という原点を忘れたくありません。

好きだから会う。

好きだから触れる。

好きだから一緒にいる。

その二人がスキンシップやまぐわいを重ね、安心できる土を育てていく。

そして、その人生の中で子どもを授かることもある。

子どもを作るために愛するのではない。家庭を作るために相手を選ぶのでもない。ただ、その人が好きだから一緒にいる。

これが、私が考えるパートナーシップの原点です。


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この記事を書いた人

セラピスト歴約3年。施術・カウンセリングを通して、スキンシップが心身や夫婦・カップルの関係に与える影響を研究しています。

現場での経験と科学的な知見をもとに、触れ合いの大切さを発信しています。

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